ヴェネト州政府
ヴェネト州はイタリアの20の州のひとつです。国家行政から独立した自治の範囲はまだかなり限られているものの、州政府は独自の政策・行政上の構造を備えています。
ヴェネト州には、7つの県(トレヴィーゾ、ベッルーノ、パドヴァ、ロヴィーゴ、ヴェネツィア、ヴェローナ、ヴィチェンツァ)と581もの市があります。州は、立方機関としての州議会と執行機関としての州政府によって運営されています。
州議会は、現在ヴェネト州の全住民によって選出された60人の議員で構成されており、州所轄の法律について検討、討議の上、承認する任務を担います。
州政府は12人の評議員で構成されており、州議会の決議により決定した意思を執行し、特に地方行政という複雑な「マシン」を管理する任務を担っています。
州政府の長官は、州政府の首長と州知事の役割を兼ねており、州法および州条例を公布し、国家から州へ委任された行政機構を監督します。
州政府の活動分野は、都市計画から経済産業計画、保健衛生、観光、運輸、社会福祉、文化、環境、道路整備、農業、職人手工芸、専門教育に至るまで幅広い範囲にわたります。
州議会と州政府の本部は、州庁所在地ヴェネツィアにありますが、活動拠点はヴェネツィアと州内の他の都市に分散しています。
このほか忘れてはならないのは、ヴェネト州には、公的事業を直接行う非営利の州立公社や機関が16社あるほか、州基本法第50条により、「業務やサービスの性質上、地方公社への委任やそれらの施設を利用した遂行が不可能な経済社会的発展に関連性のある業務およびサービスを行う」団体の設立またはそれへの参加が認められていることです。
そのため、現在ヴェネト州が、直接またはVeneto Sviluppo S.p.A(ヴェネト発展株式会社。製造部門のための特定の企画を通じてヴェネト州の経済発展を促進する団体)を通じて資本に参加している企業が24社あり、研究や新機軸の開発、金融、インフラストラクチャー、交通機関、運輸、資産管理、国際化など、経済社会的発展に不可欠な分野で活動を展開しています。
新しいヨーロッパで地域力の強いヴェネト州
ヴェネト州は、様々な生産部門や発展、輸出の業績を考慮すると、ヨーロッパの中でも経済的に最も強くダイナミックな地域の一つといえます。ヴェネト州の一人当たりの所得は、欧州連合とEU内先進国の平均値を上回っています。
ドロミティ山塊とアドリア海の間で
ドロミティアルプスの山々、なだらかな丘陵地帯、イタリア最大の湖ガルダ湖、緑豊かな平野、世界随一のヴェネツィアの潟、ポー川デルタ地帯、100キロメートルを越えるアドリア海の砂浜、類稀なほど多数の由緒ある都市の集結。これがヴェネト州の姿なのです。
出典: “Veneto economia e…”, Copyright Regione Veneto – Centro Estero CCIAA Veneto
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